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漂石彷徨



後日譚・療養記

帰国2週間目の週末に左胸の痛みを感じ、週明け月曜日に職場を早退して医者にいったところ気胸と診断された。
「胸に管を通して空気を抜く必要があるので、直ぐに外科のある大きな病院に行ってください。」
紹介状と胸のレントゲン写真を持ってそこから徒歩5分の総合病院へ。診察室に通され、何の覚悟もないまま肋骨の隙間から針を刺さされた。まさか下界でパルスオキシメーターのお世話になるとは。それから5日間入院。胸に管を射した生活はひどく不自由だった。普通の早さで廊下を歩く人の勢いに恐怖を覚えた。長期休暇直後に突発で一週間も休まざるを得ないのは職場的にも結構厳しい。禍福は糾える縄の如し。
様々なことが頭をよぎる。高度障害対策で随意の深呼吸をやりすぎたこと、成都の大気汚染、地元の人に勧められるまま吸い慣れない煙草を1日に5本も吸ってしまったこと等、原因を考え出すとキリがないが、この病気の本当の理由はよく分かっていないらしい。つまり再発を防止しようがないのだが、再発率は5割というのでなんとも不安になる。いままで好きだった歯を食い縛って力を搾り出すようなボルダームーヴはもうできないかもしれない。
最近は中国近代史、漢詩、日本の登山史等の本を読んでいる。
by tagai3 | 2013-10-02 23:08 | 徒然 | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3