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漂石彷徨



朝練再開

6月7日(土)
 壁は一面濡れていた。この時期の結露は避けられないようだ。ビタースウィートの直上バージョンである「DAYS・JAPAN」を登った後、「ファーストフィンガー」をカムとナッツで登ってみた。クラックが奥で開いているので、ナッツの方がきめ易かった。こういうクライミングはとても楽しい。御岳に移動。モンキーポッケのマントルで手が滑り、左目付近をぶつけて痣をつくる。以前割と楽に登れた記憶があったので、油断があったのかもしれない。深く反省する。

6月15日(日)
 これまで触ったことのなかった御岳の課題を書き出してみると、トラバース課題が多かった。この機会にひとつづつ片付けていこうと思い立ったが、同時に、昔読んだ中嶋政宏遺稿集にルートコレクターに堕することを厳に戒める記述があったことを思い出して、少し情けなく思った。ただし、これは、あくまでもトレーニングである。そう自らにいい聞かせて、早朝の御岳に向かう。
 「デッドエンド横断」を登った。2回ほどで登れてしまったが、以前、見知らぬ女性がトライしているのを見たことがあったので、ラインは多分正しかったと思う。デッドエンドのポケットを取る際に右手で使用するクリンプを左手で保持して、右側に抜ける。抜け口が少し悪かった。
 その後、イギリス人のトラバース(2級)を限定して遊んでいると、9時過ぎ頃から人が沢山やってきたので、9:30には撤収した。2時間ほどそこにいたことになる。

6月28日(土)
 御岳。AM7:20~AM10:30。この日は朝から驚くほど沢山の人がいた。例年よりも涼しいからだろうか。「クライマー返し直上」を登る。クライマー返しのスタートは何回やっても巧くならないので、離陸に5、6回もかかってしまた。やや右側に逃げてしまった気もするが、とりあえずは上に抜けることができた。いつかアンダーを使って直上する方法を試してみたい。
 「亀返し」を登る。見栄えがしないので今までずっと触らずにいたのだが、触ってみると想像以上に良い課題だった。SDである他は無理な限定をしている感じは一切なかった。「子供返し」のスタートのスタンスから両手でスタートし、顕著なバンドをトラバースする。ある意味、この岩の中でも最も合理的なラインのひとつかもしれない。動物シリーズ(蟹、虫、蛙、肺魚等)と、ナントカ返し(忍者、子供、クライマー等)をつなぐネーミングも素敵だ。ホールドの掛かりは良いので、手順が確認できればさほど悪いところはない。高さも無く、途中からの練習が可能なので比較的登りやすい課題なのかもしれない。個人的には結構楽しむことができた。

7月6日(日) 霧のち曇り 
 御岳。AM6:00から8:00。「砂箱トラバース2」。かかりの良いブロック上のホールドを取って、小ハングを越える部分が核心となるようだ。このホールドのかかりが良すぎて、指の皮をめくってしまった。黒本の絵から判断すると、おそらく「猫砂」のスタートホールドは使わないのだろう。確かに、使わない方がずっと楽しい。T字状クラックの付け根辺りを左手で取ったところで右のバンドに目をやると、蜂が新しい巣を作っていた。先ほどからじっとこちらを見ている。大丈夫、そちらには行かないから。そのように念じながら、右への正規のラインを諦めて、左側にマントルを返した。
by tagai3 | 2008-07-08 01:21 | クライミング | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3