漂石彷徨



静寂

クライミングの最も好きなところは、自然の中に身を置けることです。
荒涼とした沙漠であっても、鬱蒼とした森であっても、静寂は極めて重要な要素です。
フェコ・タンクスやオーク・フラットで、沙漠には音がないと言う事を知りました。スコーミッシュの静けさは、雨音や木々を渡る風の音など、様々な心地よい音を聞かせてくれました。

なるべくなら中間媒体なしで、自然と対峙したいものです。Free Climbingは元々、Aid Freeですから、人と自然の間には粗雑物が入り込まない方がいいというの当然の帰結です。だから僕は、ボルダリングやナチュラル・プロテクションのクライミングを好みます。グレードを含む雑多な情報も、できることなら無い方がいいと思う時がしばしばあります。ただし、偶然出会う美しいラインは、大抵はとても難しいので、そんなラインを登るために、巧くなりたいという気持ちは常に持っています。

20世紀始めの南米航路のパイロット達が、パタゴニアのバーで再会するように、岩場で友人達と再会したいと思っています。クライマーは旅人でなければなりません。旅人は、中世イスラム商人の様に、常に開かれた存在です。そして、基本的には孤独でなければなりません。特定のコミュニティーで「教会」を作り始めると堕落が始まるのです。

混んでる岩場、順番待ち、色んな雑音、ぶら下ったままのヌンチャク、ジムのように敷き詰められたマットの山、意味不明の叫び声、雄叫び、商業誌に煽られたファッションetc。これらが、大嫌いです。私の中のイメージとは対極にあります。とても好きな岩場がずっと毒されないことを祈って止みません。

日曜日は1時過ぎに雨が降り始めましたが、8時頃から登り始めたのでそれなりに登れました。
湿度が高く、数日前までの雨で岩の状態は決して良いとは言えませんでしたが、久しぶりの花崗岩ボルダーの感触は、今の僕にとって結構、貴重でした。
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# by tagai3 | 2005-09-12 22:59 | クライミング | Comments(0)

効果について

キャンパスボード2週目。やっぱりアップのボルダーをやや過剰にやってしまうきらいがあって、キャンパスボードを始める頃には疲労感があります。ただ、先週よりは少しはましになりました。細かいホールドもある程度持てました。

やや肩に痛みがあるので、無理なガストンは避けたいと思います。

ヨセミテのトポを見てると、やっぱり長いのも触りたくなります。10月の始めにあの辺をうろついている人はいないだろうか。
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# by tagai3 | 2005-09-08 23:36 | 徒然 | Comments(0)

流れ

木曜のキャンパスボードの疲労が抜け切っていませんでした。木曜日の夜から計算すると36時間位しか経っていません。(本には48時間は休めと書いてありました。)神経系のトレーニングですから、筋肉に張りがあるのは本来の趣旨とは違うのでしょうけど。

とりあえず、先週の流れで兄岩へ。「ムーンサルト51号(5.11a)」というのをアップで触りました。なんら悪いところはないのですが、Mさんが教えてくれた余り左に行ってはいけないという意味を取り違え、ボルトの右から無理に直上しようとして、あえなく落ちてしまいました。11aで落ちるとは...。どうやら、カンテは使ってよいようです。カンテ使えばなんてことないんですけどぉ。まあ、たいして悔しくはないです。所詮、アップですから。(言い訳。)

裏に回って、「マガジン(5.10a)」というのを触りました。とても見栄えがするコーナークラックです。遠くから写真を撮るといい写真が撮れそうです。ほとんどジャムを使わなくても登れます。内容としては、一緒に行ったSさんも言ってましたが、「小川山レイバック(5.9)より易しいのでは?」という印象です。でも、高度感と見栄えだけとってもいいルートなのでしょう。初登者のOさんとは、4年前カナダでご一緒させていただきました。Oさん、元気だろうか?

先週から気になっていた「ウォーリーを探せ(5.11a)」というのをナチュラル・プロテクションだけで登って見ました。以外や、以外、これが結構面白いのです。エイリアンが気持ちよく決まります。多分、ナッツも決めやすい部類に入るのではないでしょうか。だから尚更クラック脇に打たれたボルトが残念でなりません。個人的にはハンガー撤去してしまいたいと思うのですが、結構、登られているようです。残しておくのは仕方がないことなのでしょうか?

前述のMさん夫妻もそうですが、小川山では古い友人に良く会います。大学山岳部で同期だったON君夫妻にも今日、ここでばったり会いました。

その後、Sさんに付き合ってもらって、お殿様岩の「イムジン河(5.11c/d)」に行きました。今回が3度目です。ようやくムーブとプロテクションが分かってきました。元気な時なら繋げられるような気もします。ただ、臆病な私には、あと数回かかりそうです。

Sさんのリクエストで八幡沢左岸スラブ(こんな名前だったんだ...。)の「ブラック&ホワイト(5.10a)」と「ジャーマン・スープレックス(5.10b)」に行きました。かれこれ10年振り位になります。ナメてたら、落ちそうになりました。結構悪いです。不動沢のルートも辛目に感じましたが、実はグレーディングは妥当なのかも知れません。スラブあなどるべからず。撤収間際にSさんが地蜂に襲われました。怖いなぁ。

こうして見ると、今日は5.12以上を触ってませんが、それについては良しとします。5.12後半以上は登るのに何度もトライを重ねなくてはいけないので、すぐ飽きてしまうのです。易しい課題でも、色々触れるのは楽しいものです。
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# by tagai3 | 2005-09-04 00:45 | クライミング | Comments(0)

トレーニングの試行

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試しに写真を入れてみましたが無論、意味はありません。何年か前にいった豊田大田城址のパーマンと言う課題です。

火曜は深川に参りました。ライトニングホールドに飛びつくムーブを足を色々変えてやってみました。中々、効果的な気がします。乗っかってたら、赤いジブスが割れました。

今日は船橋に参りました。アップで12bだかをやったら張ってしまいました。これではいけません。その後、店員さんに2つ程課題を教えてもらいました。が、スタートホールドを握った瞬間、前腕の芯が張っているのを感じ、上手に力を伝えられません。またやってしまったようです。
40分くらいでなんとかそれらの課題を登り、いよいよキャンパを開始しました。中々巧くいきません。ものの本には「コツを覚えてから、始めてトレーニングが始まる」とか書かれていますが、どうやらそのようです。最初はでかいホールドでもダブルで上り下りができませんでしたが、やってゆくうちに、それらしくなってきました。ただ、細かいホールドではタンデュぶら下るのがやっとで、キャンパらしくなりません。アーケで上り下りしましたが、僕が鍛えたいのはタンデュなのです。精進が必要です。

ただ、印象としては、中々いいトレーニングになりそうです。真剣にやると充実感があります。
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# by tagai3 | 2005-09-02 00:27 | クライミング | Comments(0)

心模様

週末、ジムの友人と小川山に参りました。兄岩というところで、スポーツルートをやりました。

スポーツルート自体、余りやらないのです。今年に入ってからは、梅雨の晴れ間に河又という所に十年ぶり位に行ったくらいでしょうか。

5.10dでアップして、隣の5.12bをやりました。残念ながら一発では落とせませんでしたが、2回目で登れても余り嬉しくない極端な限定課題でした。アルパイン少女マミをやる友人と磁力をやる友人のビレーをしつつ、森の緑・・・なる5.11bをのぼりました。友人が面白いと薦めてくれたのでマスタースタイルで触りたかったのですが、混雑が酷く、已む無くぶら下ってるヌンチャクを借りました。クラックに移る一手のみ悪かったことと、上の方でジャムが使えたことだけが印象に残りました。e0049213_18571620.jpg

少しだけ磁力を触らせてもらいましたが、リーチとか手の大ささの関係もあって、結構工夫しないと登れそうにありません。そういえば、Nさんも悪いっていってたなぁ...。左の方は限定らしいです。ものすごい順番待ちでした。空いてるんなら通ってもいいんだけど...。友人の一人はかなりいいところまで行っていました。この方は、家族でキャンプにいらしていたのです。憧れの生活の一つです。アルパイン少女・・・の友人もかなり頑張ってたのですが、惜しいところで駄目でした。

夕方、裏側に回ってウォーリーを探せというのや、5.10aのコーナークラックを見に行きました。コーナークラックはとても美しく、すごく登りたいと思いましたが、ウォーリーを・・・については・・・酷いの一言です。クラックの脇に臆面も無くボルトが打ってある。どう見てもクラックでプロテクション取れそうなのに。今度、試しにナチュラル・プロテクションで登ってみる事にします。

総じて、やっぱり自分としては、小川山ではクラックをやりたいと思いました。
プロテクションを取って行く時の不安さとか、ハイボルダーの怖さは、僕がクライミングに求める大きな要素のようです。当然、そんなに難しいのはできませんが。
先日、某所で別の友人に教えてもらった「冬の訪問者」という花崗岩の凹角の課題は、本当に素晴らしかった。
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# by tagai3 | 2005-08-30 00:28 | クライミング | Comments(0)

心の持久力

 キャンパの前段階としてアップのつもりでジムのルートを触ったのですが、結局、最後までルートをやってしまいました。意志薄弱な自分を残念に思います。多分、5.11bから5.12aまで全部で12便くらいは出したと思いますが、船橋のジムの壁は小さ過ぎるので、効果の程は疑問です。終わり頃には、5.11bで肘が上がって、終了点にクリップするのも一苦労な状況になっており、前腕がとてもだるいのですが、今一負荷が弱いと感じるのです。
 クラックでの持久力強化には幾分かは効果はあるかもしれませんが、同じ時間を掛けるなら、やっぱりボルダーを集中してやった方が効果的な気もします。
 「持久力の強化は、総合力を高めるので、ボルダーにもいい結果をもたらす」と信じたいし、腱を休めるのにも効果はあるような気はするんですが。
 まあ、兎に角、咳が止まって、登れるようになったことを神仏に感謝しなければなりません。

 ところで、深川にあの「ライトニング・セット」がありました。すごく嬉しうございました。壁の構造上、完璧に再現できないのは止むを得ませんが、モチベーションは高まります。(傾斜の弱さから、どのホールドもかかりが良すぎるという欠点はありますが、それを補って余りある嬉しさです。)
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# by tagai3 | 2005-08-26 00:46 | クライミング | Comments(0)

本と金と傘

ときどき、不意に岩雪の昔の記事を読み返したくなる時があるのです。
倫理感とかの問題が話題になるときに、「ビッグウォ-ルやろうぜ」とか、ダグ・スコットのボルトの記事や、「石の人」の記事を読み返したくなるのです。

持ってるバックナンバーの数は限られており、その大半は実家に置いてあるので中々読めません。従って、ジムの蔵書を活用させていただく訳です。
東北から関東に戻って以来、ずっと市川市に住んでいるので、船橋にあるジムに通っています。ジムの蔵書は本当にありがたいです。実際、公共財と言っても過言ではないでしょう。

にもかかわらずです。持ってったまま返さない不届者が沢山いるらしいのです。けしからん事です。フリーランチが認められないのはなにも経済学の世界ばかりじゃ無い筈なのに。
沢山の人に読んで欲しくてジムに寄贈した人もいた筈です。なのにそれが特定者の書架に収まってるってのは許される事じゃないです。窃盗ですな。
まあ、若者は岩雪なんか読まないだろうから、ある程度、年取った人達なのでしょう。分別ないんですかね。どうせ持ってっても大して読んじゃいないんだろうな。
嘆かわしいことです。
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# by tagai3 | 2005-08-24 23:31 | 書評 | Comments(0)

咽喉(ゴルジュ)

友人に小川山に誘われましたが、風邪が完全に治っていなかったので、朝の調子を見てから、行く行かないの判断をすることにしてもらいました。
5時少し前に起きました。咽喉の奥に少し痛みがあります。行ってしまえば、行けたかも知れませんが、止めておきました。もう少し様子を見てみることにしました。

時間ができたので、本を読んで過ごしました。斜めに読んでいた「Rock&Ice」のWILD THINGの記事をちゃんと読み直しました。いい記事だと思いました。ある程度型があるのかも知れませんが、旅の情景が伝わってきます。最近、この手の読み物が、邦訳ではほとんど読めません。いい本は絶版になって久しく、中々手に入りません。ロビンスの「クリーン・クライミング・・・」や、ハーディングの「墜落の仕方・・・」は本当にいい本で、何度読んでも感銘をうけます。ネットで探して三軒茶屋の古本屋で「墜落の仕方・・・」を見つけた時は、かなり嬉しかった。
ダグ・スコットの「ビッグウォールクライミング」は、略歴が見事な物語になっていて、非常に面白いのです。これも市ヶ谷のJACの図書室で読んだっ切りで、ずっと捜しているのですが、古本屋では中々見つかりません。ギルの「スーパー・ボルダリング」も全然見つかりません。(興味尽きない写真の質に較べると文章はやや見劣りする感は否めませんが...。93年版の方がギルの伝記としては面白いと思いますが、残念ながら邦訳がありません。)山渓は何故復刻しないのだろう。版権の問題とかあるのだろうか。少し前、R&Sの読者懸賞になってましたが、「マニア垂涎、いまや万単位で取引される云々・・・」って説明書きを見て、出版社としての志の低さ、無責任さに哀しくなったのを覚えています。STONE CRUSADEは掛け値無しで面白いし、ジョン・ロングのROCK JOCKS,WALL RATS・・・と言う本はかなり面白いと言う話を米国人のクライマーから聞きました。何故、翻訳しないのだろうか。まあ、期待するだけ無駄なんだろうな。リン・ヒルの本も光文社だったし。

夕方に近くのジムに行ってみました。身体を動かして大丈夫かどうかを確認するためです。駅前の調剤薬局で買った咳止めが効いているのか、咳は出ません。が、やっぱり直ぐに疲れました。今日のところはとりあえず酷くはならなかったようですが、問題は明朝です。咽喉、なんとも無ければいいのですが。
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# by tagai3 | 2005-08-20 23:32 | 書評 | Comments(0)

睡眠

普通そんなに時間はかからないと思うのですが、全然治らないのです。
栄養は摂るようにしています。免疫系が弱いのでしょうか。
兎に角、沢山寝るようにしようと思いました。昨日は9時頃にはもう寝てました。
今日も気合を入れて早く寝ます。
今日もまたロッキーに行けません。ホールド変わってから一度も行っていません。
まあ、週末には登れるように今日は我慢するのです。
残り1ヶ月と2週間なので、普段やらないキャンパスボードを集中的にやってみようと思っています。①アップして、②キャンパやって、③ルートではらせて、④クールダウンというような流れで、3から4週間くらい、残りの3から2週間くらいは、動的なボルダーを集中的にやろうと思っています。
何でもいいから、いい加減治ってくれないか。
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# by tagai3 | 2005-08-18 19:31 | 徒然 | Comments(0)

忘れ物

1ヶ月前から深川スポーツセンターというところに通いはじめました。
なによりも駅から近くて安いのが良い。また、終了時間が厳格なので、時間を有効に使えます。

ここで先週、靴を忘れました。着替えた時に靴を鞄に入れ忘れたようです。そこで今日は、靴を探しに行ったのです。入り口のカウンターには忘れ物は届いていませんでしたが、施設の中のカウンターで預かってくれていました。

まだ風邪が治っていないので、登るつもりは無かったのですが、ついでだったので、呼吸を乱さず、疲労が風邪の治癒に影響を及ぼさない程度に登ることにしました。

結果、ほとんど登ってないのに、かなり疲労を感じました。風邪、まだ全然治っていないようです。こんなことしてるから駄目なんだろうな。
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# by tagai3 | 2005-08-16 23:36 | 徒然 | Comments(0)

岩登りについての所感