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漂石彷徨



金床岩

2012年5月12日(土)
十一面岩左岩壁「錦秋金床ルート」を登る。植樹祭会場9:25、取付き10:50、登攀開始11:25、登攀終了15:20、下降開始15:40、懸垂下降5回(10m、歩き、20m、30m、20m)取付き16:40、下山開始17:20、植樹祭会場18:35
対象と力量の見積りはパーティ単位で考えなければならないのに、軽率な判断を重ね、結果的にかなりの時間がかかってしまった。
60mロープで1p目(30m)と2p目(25m)をリンクするが、強風で声が届かず逆に時間を喰ってしまう。日陰には数日前の雹(ひょう)が解けずに残り、冷気はかなり寒かった。フォローのSが登っている時に核心のコーナークラックのエッジが欠けたとのことで、5.10aよりはやや難しくなったかもしれない。3p目(50m)の樹林帯も部分的に結構悪かった。4p目(30m)。樹林から一段登るとテラスに出る。更に一段登ると右側に開いたスラブ状のコーナークラックが現れる。ルートがこのスラブを辿るのは一目瞭然だが、左側の壁には出だしがやや前傾したフィストクラックがリッジ状に連なり、なんとも魅力的に見えた。誘われるままにそこを登ってしまう。フォローへの配慮は頭から完全に抜け落ちていた。やや悪いフィストクラックも3m足らずで終わり、後はバンドをトラヴァースする形となり、最後は肩から落ちる巨岩の基部でスラブ側のルートと合流する。5.9を上回る動きは無かったが、岩茸まみれで最近登られた形跡もなかった。木の生えたテラスでビレー。ギャップの向こう側には金床岩がオレンジ色の岩肌を晒している。順調に手繰れていたロープがやがて動かなくなる。どうやら件のフィストクラックを登りあぐねているようだ。しばらくして無理だという声がかかる。やむなく安定した位置でセルフビレーを取ってもらい、斜め方向の懸垂下降と登り返しでプロテクションを回収する。これで1時間以上の時間をロスしただろうか。スラブを登り返して先程のビレー点に戻り、4p目(20m)の肩へと続くチムニーを登る。チムニーは3m+2m程度の段差だが、最後の2mは慣れないと結構厳しいのかもしれない。フォローのために最初にデイパックを引き上げ、テンション混じりで何とかずり上がってもらったが、ここでも結構な時間を喰った。肩に出れば事実上の登攀は終わる。カナトコ岩の右側のリッジを15m程登れば岩頭に立てるが、風が強く寒いので、残置にロープを掛け、やや下のクラックからバックアップをとり、トップロープ状態にしてセカンドにも頂に立ってもらった。いい時間なので、さっさと下降に移る。肩から少し歩いて10mの懸垂で一段下り、20m程歩くと「山河微笑」の終了点に出る。そこから30m×4pの懸垂で下までおりるのはこれまでどうりだ。日が長いおかげで暗くなる前に駐車場まで下りられたが、全体的に見て、反省の多い一日だった。
by tagai3 | 2012-05-15 23:30 | クライミング | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3