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漂石彷徨



くもの巣

9月23日(火) 秋分の日 晴れ
御岳から白妙橋を巡る。4:15起床。4:50出発。5:29首都高上で日の出を迎える。ひとりで御岳に行くのは昨年5月以来だ。6:30寒山寺着。前夜青梅市周辺にまとまった量の降水があったようだが、御岳より西側の岩は乾いていた。朝の気温は14~17℃、この日の東京の最低湿度は39%、岩の状態はこの上もない。ロッキーボルダーには既に先客が居り、ひとり黙々と「エゴイスト」を触っていた。私は「In Tokyo!」の上部だけを触った。5回目位で登れたが、やはり指皮は削れた。以前は下部を得意としていたが、今ではとても続けられる自信がない。山口にいるというNaoさんのことを思い出した。
7:30頃白妙橋に移動。ほんの2、3時間の駐車でマスつり場に1,000円も支払うのはどうも釈然としないが、仕方がない。金を払ってから「ニラ」の岩に向かう。藪がひどく顔中クモの巣まみれ、露でズボンをびしょびしょにしながら河原に降りる。「レバ」を触る。この日3回目で登れた。今の自分には過分の成果だろう。そのあと少しだけ「ニラ」を試みるが歯が立たない。当面の課題は最大筋力に近いところで出せる手数を如何に増やすか、という点に尽きる。現状では2、3手が限度だが、そのためのトレーニングは肺に負担をかけそうなので怖くてできない。再び三段を登れる日は来るのだろうか。
帰路、不図思い立って白妙橋の岩場を見に行く。しみ出しの所為か誰もいなかった。「お豆さん」を登って帰る。時間はまだ9:30である。このまま帰っては1,000円が惜しい。折角なので「Bクラブ」を見に行く。バス停を過ぎ、畑の間の細道から河原へ。草の茂り具合から察するに、往来はほとんどないようだ。泉岩を過ぎた辺りから見渡してもそれらしい石が見つからない。辿り着けるか不安になった頃、遠い記憶の片隅に残っていた石の姿が目に止まる。「Bクラブ」の石は結構遠くにあり、割と大きくて立派だった。
くもの巣_e0049213_1047329.jpg

見るだけのつもりが、結局触ってしまう。この日4回目で登れた。登れて初めて理解できることは多いものだが、実に面白い課題だった。三次元的に力の向きを微調整しながら、細かいスタンスを拾って足を上げて行く。リップを叩いてからのマントルはそれほど悪くはないが、この一連の動作の面白さをなんと形容すればいいのだろう。自分のイメージの中にあるボルダーらしいボルダー課題とは、まさにこれだと思った。課題が登れてこれほど嬉しかったのも久し振りで、ボルダリングの楽しさを再認識できたといったら言い過ぎだろうか。10:30撤収。少々渋滞があり、帰宅は13:00になった。
by tagai3 | 2014-09-26 22:23 | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3