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漂石彷徨



梅林

1月14日(成人の日) 曇り朝のうち時々小雪
 湯河原幕岩に行く。6時に出発。小田原を過ぎたあたりで小雪が舞い始め、路面も湿ってきた。幕山上流の山は、雪で白くなっていた。
 こんな状態にもかかわらず、8時半の岩場には既に沢山の人がいて驚く。比較的乾いていて、且つ、人がいないルートを求めて、まずはアリババの岩場に行く。指は冷たいが、冬の朝はこんなものである。上部の穴も湿っているが、これも仕方がない。このルートは何年も前に私が始めてリードを経験したルートであるが、お世辞にも面白いとはいえない。漠然とした印象では、幕岩の初心者向けルートには単調なものが多いと感じている。
 (後記:初期のルートには良いルートが多いのではないかと思って、各ルートの初登時期を調べてみた。しかし、残念ながら、幕岩は開拓当初から限定が多用され、アミダくじのようなライン取りがなされていたことが分かった。殆どのルートは、「スパーダーマン」より後にラインが引かれており、中には「初心者には嬉しいルート」などという謳い文句が附されたルートまであった。挑戦のないところに倫理観が生まれる余地はない。範となるべきルートに限定が付いているようでは、後は推して知るべしなのだろう。岩場としての素地は決して悪くない。たとえ易しいルートでも、節理を生かして、トラディショナルな岩場としての発展を図ることもできただろうに...。なんとも残念である。)
 この日初めて上部エリアに行った。外人を含む男女3人のパーティーとユマールの単独で登っている人はいたものの、茅ヶ崎ロック周辺の喧騒に耐えられない私にとっては、なかなかの穴場なのかも知れない。ただ、自然に還っているルートが多いのは残念だった。この日登ったルートは以下のとおり。
 「アリババの岩場」/アリババ(5.10b)、アン(5.9)、「桃源郷」/ダイヤモンドヒップ(5.11a)、サンセット(5.10a)、「サイレントヴァリー」/ミアモーレ(5.10c)、ブルーオンピンク(5.11d)、ロールアップ(5.11d)、まりや(5.10b)、「てんとうむしロック」/スウィング(5.9)、デイトリッパー(5.10c)、ヘイジュード(5.10c)、ヘルプ(5.11a)。
 寒かったが、ハイキングとしてはいい一日だった。肩が治ったら、徐々にやりたいルートに挑戦したいものである。
by tagai3 | 2008-01-19 20:52 | クライミング | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3