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漂石彷徨



整理

個人主義はクライマーとしての最低条件だ。個人が確立していなければ、発展的なパートナーシップや交友関係は成立し得ない。また、リスクとそれに付随する責任の取り様もない。没我的な集団に所属することを望む者は、その時点でクライマーとしての資質を疑われて然るべきだ。自分の出身母体ではあるけれど、私は大学山岳部が心の底から嫌いだ。OBでござるといいながら、ろくに登りもしない腹の出たオヤジ達にも虫酸が走る。生理的に受け付けない。できれば金輪際お付き合いは御免こうむりたいのだが、極少数の心ある人の誘いを無下に断ることもできず、たまには顔を出しますと言ってしまった。
そのとき、自分には何が伝えられるのかと問われて、明確に答えることができなかった。漠然とスタイルに対する拘りのようなことを言ったが、言いながらもひどい違和感を覚えた。いったい俺が何をしたというのだ。口先ばかりでなにもしていないじゃないか。煎じ詰めると、何が正しくて何が間違っているか、全く分からない。最後に残るのは単に好きか、嫌いかだけだったりする。
by tagai3 | 2009-03-18 01:25 | クライミング | Comments(0)
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岩登りについての所感

by tagai3